多角的な見方ができます
5点中5点
農業行政関係の仕事をしている関係でこの本を買ってみたのですが、
米の栽培から歴史、社会的位置づけ、流通、経営、今後の展望など、幅広い視点から米を解説しており、
稲作農家、農協関係者、米屋などちょっと米のことを齧っている人であれば非常に興味深く読める一冊です。
学者や役人でも踏み込めない広い見識により、「これを書いたのは何者だ?」と思いましたが
船井総研から専業農家に転職した人が著者だそうです。
参考文献からの引用っぽい部分もありますが、プレゼン能力に長けており、説明力のあるページ構成です。
この本を手に取った時にはすでに米にある程度精通していたため、パンピーがこれを読んでどこまで楽しめるのかは私にはよくわかりませんが。。。
本当にコメの全てがわかる、農業の本質がわかる
5点中5点
画期的かつ素晴らしい内容の本です。文字通りコメの全てがわかります。「コメ栽培面積一反(10a)当たり利益は5万円」という基本的な話(農家にとっては常識でも統計データからはわかりにくいデータ)p.70から、「10a程度の田んぼで数万人分のB型肝炎予防薬ができる遺伝子組み換え稲p.142」等最先端の話や「おいしい米を農家から手に入れる方法p.66」など貴重で有益な情報が非常に解りやすく説明されています。筆者の考えは、「コメで生きていくプロ農家」としての考え方で徹底しているので、非常に現実的かつ先端的で、農協や農水省が称えている考え方や消費者団体の考え方とは大部分異なりますが、それだけにコメに対する議論のベースとしては、非常に重要な見解が数多く示されています。コメだけでなく農業や食べ物に関心のある人、行政担当者や教育関係者全てに読んでもらいたい本です。遺伝子組み換え植物に対する分析も優れています。