私のThe Guitar
5点中5点
ギターはロックのための楽器だと信じていたので、ジャズギターが苦手だった。ロックファンには多いのではないだろうか?フロントのテロテロした音色で難解なスケールを駆回るあの感じ。何が面白いのかわからなかった。ではジム・ホールはどうかというと、まさにフロントでタラタラ弾くタイプのギタリストだ。音色はとてつもなく暗い。
だがこのアルバムを聴いたことで、私のジャズギターに対するイメージはおろか、音楽に対する考え方そのものが一変した。リードだろうがバッキングだろうが、全てをハーモニーとグルーヴに昇華させる圧倒的な演奏力。バンド全体が一つの楽器のようだ。陳腐な例えだが、まるで親しい友人同士が何やら真剣に話し込んでいるようですらある。もう、とにかくこの緊張感がたまらない。切れ味抜群のアルバムだ。