必読書
5点中5点
外国人棋士達の実戦棋譜を解説していくという形式で解説、途中の変化や最善手の説明などが書かれています。
棋士達のレベルも3-4級くらいから3-4段くらいですが、途中図で羽生氏ならこう指すであろうという変化も書かれていますので上級者も得るものは多いのではないでしょうか?
ほとんどの問題、場面で初手から投了図までの手順もかかれていて、それぞれの重要局面で変化図、実戦図を解説しています。
この変化、解説が非常に要点を得ていて初心者でも理解がしやすくなっています。まあ私などのレベルですと「なるほど〜」と感心しつつため息が漏れてしまうようなケースがほとんどなのですが、繰り返し読むことで「各場面でどのように考えて次の一手を指すか」の判断する根拠を理解できるようになると思います。
定跡や手筋などについて体系的に網羅している本ではありませんが、それらを学ぶ以前に考え方や理解の仕方を教えてくれるまさに「上達するヒント」が満載だと思います。また、本書に限らず他の著書でもそうですが、羽生氏の説明の仕方、要点のまとめ方には感心させられます。初心者でも理解できる言葉で、かつ無駄な言葉を省いての解説ですので要点の理解がとてもしやすいです。
羽生氏は現代を代表する棋士という側面だけではなく、将棋の普及、教育でも第一人者であることが実感できる本です。
級位者であれば、大局観を養うという点においてはこの本を完全消化できればおおきなステップアップにつながると思います。